Safe House
2012-03-04


単なるアジト(=safe house)の管理人をやらされてる駆け出しスパイが、酸いも辛いも(甘い、は無いのだ)噛み分けて、一人前のスパイに成長する話、と言うと良さそうに聞こえるな。

 Safe House[LINK] (邦題未定:セーフハウス?)

まーたドイツ語版をみちゃったので、細かいところが分からなかったりします。

スパイが一人前になるために経験しなければならない、初めての殺人、味方の裏切り、恋人との別れ、みたいな試練が描かれていて、こうやってキーワードを並べてみると、007 カジノロワイヤルと同じテーマを扱っているといえなくもない。とはいっても、この映画の主人公のウェストン君は試練のたびにいちいちとても苦しそうな表情をするのに対し、ボンドは見た目はクールで、シャワーを出しっぱなしにして泣いていたのはヴェスパだったわけだけど。

デンゼル・ワシントンが、数年前に突然姿を消した、伝説のベテランスパイ、フロストの役で出てます。アンストッパブルでも、新人車掌を指導するベテラン機関士の役で出ていて、印象がかぶるなぁ。

物語の冒頭、デンゼル=フロストはわざと捕まって、ウェストンが管理人をやってるアジトに連れてこられます。で、拷問されます。水責め。いろんなドラマや映画ですっかり有名になったウォーターボード。見た目と違ってむちゃくちゃ苦しいらしいですが、デンゼルは自分でこのシーンをやった、っていう情報もあります。でも、顔が完全に隠れてるシーンだからなぁ、ほんとうかなぁ。

で、アジトが襲撃されます。尋問室でフロストと二人っきりになって焦るウェストン君。彼は銃を持っていて、フロストは手錠でイスに縛られているのに、クールなのはフロストで、フロストに煽られてどんどん余裕がなくなるウェストン君。この時のフロストの煽りを見ていると、交渉人(洋画の方、日本のTVドラマは見てない)のベテラン交渉人(サミュエル・L・ジャクソン)が並みの交渉人を電話の会話で蹴散らすシーンをちょっと思い出す。

ミッション:8ミニッツに出ていた、ヴェラ・ファーミガが出てます。ミッション…のときとよく似た、司令室から現場に指示を出す役。この人なんだか好感度高いなぁ。

主人公ウェストン君役のライアン・レイノルズって人は初めて見ました。意気込みだけが先走ってる半人前スパイの感じが良く出てて、後半それが試練を経て変わっていく様子も割合いい感じ。

悪人がいっぱい出てきます。一番悪そうな顔の人、後で調べたら、T-1000 のロバート・パトリックでした。おっさんになったなぁ。もう逃げる車を走って追いかけるのは無理そう。柵を素通りしたり、ショットガンで吹っ飛ばされても元に戻ったりするのももう無理だね。

アクションシーンは良かったんじゃないかな。ボーン・アルティメイタムの冒頭の駅のシーンが好きなんですが、あれに似た感じのシーンがいくつかあります。

南アフリカが舞台で、第九地区にも出てきた、ヨハネスブルグのスラムの住居の屋根の上を、デンゼル・ワシントンがパルクールっぽく走ります。あくまでも「っぽく」ね。映画のストーリーとは無関係に、この延々広がるスラムは印象的。

主役たちの会話の真っ最中に突然銃を打ち込まれたり、車がぶつかってきたりするシーンが何度かあって、そのたびに映画館のイスの上でビクッとしてました。

[映画]

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