公開時から気になっていた映画をやっと借りて見る。想像していた内容とはやや違っていて、見ている最中は一瞬「それはないだろう」と引きかけたが、最後まで見ての結論としては、十分見るに値した。
何の予備知識もなく映画を見る、ということはなかなかないもので、この映画についても、二人のマジシャンの長年にわたる対決の話だ、と思って見始めた。それが、いきなり冒頭のシーンで訳が分からなくなってしまう。
冒頭からもう少し後に、小鳥を使ったマジックのシーンがある。後から思えば、これが映画の全体のトーンを暗示している。
あとは中身をばらさずにはあまり書けない。とにかく予備知識や事前の思い込みを棚上げにして、虚心坦懐に見る方が楽しめると思う。
追記(5/9):原作を読んだ。映画がうまく原作のエピソードやモチーフを取り入れてかつ独自のインパクトあるシナリオになっているのが分かって そっちに感心すると共に、原作はやはり映画にはない深みと別のサブプロットを持っていて、映画を見た後で読んでも十分楽しめた。
セコメントをする