これはかっこいい。ロボコップを越えた!
見終わると、どの登場人物も皆大好きになる、ハッピーなお話(当事者はそれどこじゃない切羽詰り方をしてるけど)。
白物家電メーカー木村電器の技術者3人は、社長の思いつきによる特命を受けて、ロボット展示会への一度きりの出展のためにロボット開発に取り組む…が、出展1週間前になって、試作機は大破。着ぐるみショーの出演者募集と偽り、ロボットの中の人を募集する。
これに応募したのが定年後家族とも近所付合いも旨くいかず暇をもてあました偏屈爺さん。1回だけはずの出展がアクシデントで話題になり、技術者3人組みは社長も世間もすべてを欺きつつ、ロボット展示で爺さんと一緒に全国行脚する。
これに絡むのがロボット工学マニアの女子大生で、木村電器のロボットに憧れて技術者たちを大学に招待して講演させたり、木村電器の新卒募集に応募したりするうちにうんぬん、というコメディ。
吉高由里子って人は名前をずっと見聞きしつつ、映画もドラマもこれまで見たことがありませんでした。先月号の文藝春秋の「私の平成No.1女優」という記事でも、何度も名前が挙がっていて、そろそろ見てみたい、気分が盛り上がっていたところに飛行機の中で見られたので、いそいそと。
いいですね。もっと見たい。ぜひ見よう。けど、この映画は吉高さんだけじゃないです。
主役の爺さん、五十嵐信次郎ってググって見たら、ミッキー・カーチスって人の記事が出てきた。なんなのこれ。どういうことなの。えーっ!意外すぎるキャリア。
この映画の決めのシーンを考えてみると、色々候補はあるものの、やはりラストシーンの爺さんの顔だと思うので、この爺さんただものでないと記憶に残ったのでした。
エンドロールで背景に流れる曲が、Mr. Roboto (♪ドモアリガト・ミスタ・ロボト)で、五十嵐さんが歌ってる。これも映画見たときは意外だったのだけど、経歴を見ると不思議でもなんでもない。
更に更に。ロボットを「開発」した木村電器の技術者3人組がまたいいんだこれが。社長の気まぐれに翻弄されて詐欺に手を染めるものの、大学での無理矢理な講演をきっかけにロボット技術をなんとか身につけるあたり、「やればできる子」的な展開に心が和みます。
爺さんがロボットの外装を身に着けるとき、技術者達が外から被せて、電動ドライバーでねじを止めていくんですが、このシーンでなつかしの「ロボコップ」を思い出す。更に、改良型ではロボットの顔のところが開くようになって、爺さんの顔だけが見えるようになるんですが、これが、まったくピーター・ウェラーの演じるロボコップがヘルメットを外したときの様子によく似てます。なので、ぜひその格好で、
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