良くも悪くも期待通り。サプライズなし。がっかりもなし。まさにボンド映画。元はしっかり取れます。
Skyfall (邦題: 000 スカイフォール)
全般に深刻な話になりません。敵役が高田純次なので。古田新太ともいう。この二人を掛け合わせたら、すごそうでしょ。実際、この人の存在感はなかなかよかった。シルヴァ=ハビエル・バルデム。カラフルな擬音がちりばめられた喋りもおしゃれ。この喋りを聞くためにもう一度見てもいい。
カジノ・ロワイヤルでボンド映画のアクションシーンのレベルがグッと上がったのだけど、今回はそれをなんとか越えてみせてます。冒頭の屋根の上のシーンとか。カジノ・ロワイヤルの素晴らしかったパルクールを越えようとしたら、こうするしかない。ただ、その後の列車のシーンはもう一つ。
元気にアクションしているダニエル・クレイグですが、顔が年を取りました。ショベルカーのシーンとか特に。イブに髭そってもらってからちょっときりっとしましたが。
上海、そしてマカオ。美しい。これぞボンド映画。日本にはもうボンド映画の舞台になるような観光地がないのか。 スコットランドの風景も素晴らしい。うちの奥さんに見せてやりたい。娘たちは、大きくなってから、誰かと一緒に行くのが吉でしょう。
マカオの美女はヴェスパ・リンド=エヴァ・グリーンにちょっと似ている。でも、何もその辺の話はなかった。いまimdbしたら、この人フランス人なんだ。思い切り濃く化粧した中国人だと思ってました。
Q、に若造、しかもメガネ小僧を持ってきたのはなかなか。最初、アジア系の人かと思った。向井理のゲゲゲの先生みたいな感じ。
イブ=ナオミ・ハリス。かわいいね。バトルシップのリアンナとか、スター・トレック/アバターのゾーイーとか、黒人の可愛い子が最近目立つ気が。
マロリー=レイフ・ファインズ=例のあの人、どう見ても大物役者がひとり余計だと思ったら、そういうことでしたか。
M=ジュディ・デンチが真紅(最近覚えた)に見えて、ちょっと萌えそうになった。あ、真紅ファンの人、石を投げないで。だって、危機一髪でボンドに助けられた直後に、「何でこんなに時間がかかったの」という、典型的なツンデレのセリフがあるし。「さすがは私の家来ね。」とか言ってても違和感ない。エリザベス一世もヴィクトリア女王も演じたことがある人ですから当然。
今回ほとんど言うほどのネタバレないのだけど、ちょっとだけ。
新しいQ、新しいミスマニーペニー、新しいM。まだ次もダニエル・クレイグのボンドが見たいけど、ボンドが交代してもいい下地はできたなぁ。
アストンマーチン登場。とても良かった。Mを助手席に乗せて、射出スイッチで遊ぶボンド。シルヴァの手下達をフロントグリルから突き出した機関銃でなぎ倒すアストンマーチン。シルヴァにアストンマーチン壊されて本気で怒るボンド。
二つ隣の席に、やたらケタケタ笑ってる女性二人がいまして、まぁ笑いどころのセンスが良かった(アストン壊されて怒るボンドが大受け) ので困りはしなかったのだけど、帰りがけに見たら、なんと40か50のおばちゃんたちだった。侮れん。
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