しばらく前から走るのが好きになって、毎週末走っていたのだけど、去年の秋から、左膝が痛むようになった。11月ぐらいかな。寒くなってからだ。痛いのは膝の中のようでもあり、膝の下のようでもある。
最初は走るときに気になる、ぐらいだったのが、そのうち駅の階段を下りるときにも痛むようになった。その場合痛いのは、はっきり膝の下、足の前側。左足に体重をかけたりしても痛まない。むしろ体重を抜くときに痛かったように思う。
で、とうとう走れなくなった。ちょっと走りかけるとてきめんに膝回りが痛い、という状態になってしまった。
整形外科に行ってみた。診察台に横になって、お医者さんが膝の回りをいろいろ押さえて「ここは痛みますか?」と聞く。でも、どこも痛くない。「ここはどうですか?」とあちこち聞かれるのだが、痛くないのでそう答えるしかない。だんだん申し訳なくなってきた。
レントゲンも撮ってもらったのだけど、特に異常はなかったらしい。シップ薬を処方してもらって、しばらく膝の下、前側に張ってみた。効いたような効かないような。駅の階段を降りるときの痛みは減ったけど、小走りするだけで痛いのは変わらない。
ちょうどその頃、なんとなく買ったのがこの本。
マラソンは最小限の練習で速くなる!忙しい人の自己ベスト更新術 中野ジェームズ修一 ソフトバンク新書
この本のハイライトは、後半にある筋トレのメニュー。全部こなすと、フルマラソンを走るのに匹敵する、とか書いてある。ただし、膝への負担は最小限なんだそうだ。
どうせ足が痛くて走りにいけないので、筋トレでもするか、と思ってやってみた。下の娘も誘って、二人で並んでやってみる。
この筋トレのメニュー、最初から最後まで、全部太ももの筋肉に負荷がかかるようになっている。最初は空気椅子。次は足を前後に開いて前足に体重かけながらゆっくり上下する。次はその姿勢を左足の膝が地面に付きそうになるくらい深くして、やっぱりゆっくり上下。もっとあるのだけど、みんな太ももに来る。これをインターバルを入れながら、なんども繰り返す。
全部で2ページに渡るコースが書かれているが、とてもじゃないが1ページ終われない。1ページの真ん中あたりでも立っていられなくなってギブアップ。娘も同じとこでやめた。
最初にやった週は、そのあと一週間ずっとめちゃくちゃ筋肉痛になった。ももももちろん痛かったが、お尻の筋肉も痛い。お尻の頬っぺたをわしづかみにすると、筋肉痛の塊に指がぶつかる感じ。しかし、あちこち痛い分、膝の痛みは目立たなくなった。心なしか階段を下りるのも楽になったような。
娘も多少筋肉痛になったようだが、僕ほど騒いでなかった。若さって素晴らしい。
二週目も娘と一緒にやった。同じところでギブアップ。でも先週より余裕ある。
その週は筋肉痛が来るか来るかと待ち構えていたが、結局来なかった。負荷のかけ方が甘かったか。
そして膝の痛みはその週の後半にすっかり消えた。今日は久しぶりに走ってきた。左足には全く痛みも不安もなし。右足がちょっと微妙だったかな?
まぁ、形成外科的な痛みは、治らないときは何しても治らないのに、しばらく時間がたつといつの間にか治っていることがある。この五年間で四十肩に二度なったのだけど、二度ともそんな感じだった。膝も、筋トレをした頃がたまたま治るタイミングだったのかもしれない。
とにかく、膝が治って、また安心して走れるようになって嬉しい。膝が痛くなる前はタイムも低迷してたのだけど、よくなってたし。
あとは娘が一緒に走ってくれると嬉しいんだけど、お父さんと一緒に走るのは微妙みたいだ。先々週は一度一緒に走ったのだけど、駅に近い方に行くと知り合いに見られそうでやだ、という。先週は筋トレだけ一緒にやった。明日は駅から遠い側に走りにいこうよ。
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