311地震をドイツから見守る
2011-03-14


うち(単身赴任で日本に残してきた家族)は無事。ともかく今の所。神奈川県だし。

毎朝、日本とスカイプ (Skype) で家族と連絡を取っている。日本時間で午後2時半から3時頃にかけて。そうしたら金曜の朝、まさにスカイプ中に地震が来た。

ビデオ付きなので揺れてる様子が分かる。尋常でなく長く揺れているのも分かる。妻と子供達は閉じ込めを恐れて家の外へ逃げた。私とスカイプ中のPCは家の中に置いたまま。映像が震えている。壁に掛けたカレンダーが揺れている。ガチャガチャと音がする。今考えると食器棚の食器の音だろうか。

とりあえず収まって、家族が3人とも無事なのをスカイプビデオ越しに見て、すっかり安心して会社に行く。夜9時ごろに家に帰ってネットを眺めると、原発のニュースがたくさん出ていて、急に心配になる。日本でいうと土曜の朝5時から7時くらいにかけて、ネットにかじりついて日本の情報を見る。 Ustream でNHKを流してくれていた人たちに感謝します。 KeyHoleTV も役に立った。 Twitter を見ると、何度も余震が来ている様子が分かる。「あ、また揺れた」というツイートが流れるので。

スカイプも Ustream も本当に画像がきれい。かつこんなときでも途切れない。 KeyHoleTV は元々そんなに絵がきれいではなくて、しかも、アプリ起動時のログインを受け付けるサーバが重くなったらしく、何度かログインが失敗した。

こっちの23時過ぎ、日本の朝に妻とまたスカイプで話して寝る。が、4時過ぎに起きて、ネットを眺めたら、すっかり目が覚めてしまい、ネットにかじりつく。福島原発のニュースをずっと追いかける。

NHK に出ていた専門家の先生が交代している。さっきまでの先生は地震・津波の専門家で、今度の先生は原発の専門家ってことか。

Ustream で NHKを、TBS は TBS のサイトで、 KeyHoleTV で日テレを見る。 複数チャネル受信していても、どれも映像はきれい。

Twitter をずっと見ていると、出元の怪しい情報が流れる。しばらくすると、「…はデマです」という情報も流れる。落ち着いて、脊髄反射しなければ、デマはデマと分かる。それ以上に有用な情報が早く流れるので、 Twitter はとても有用。適宜情報を拾って、スカイプで妻に連絡する。

節電、自粛、不謹慎、日本人すごい、海外から賞賛の声。おかしな空気が Twitter にもネットにも満ちる。

節電は、日曜になって具体的に足りない量が判明し、かつ輪番停電=計画停電が発表される。さらに、関東と東北以外で節電してもなぜ役に立たないか、を具体的に説明したサイト[LINK]が現れる。

自粛、不謹慎については、日曜になって、そういうのやめようよ、という論調が目立ち始める。これとか、これとか。少なくとも、自粛ムード一色にならないだけの多様性はあるようだ。
不謹慎を言い募る人たちにどこまで届いているのかは分からない。

日本人すごいのはいいのだが、日本人以外もすごい。

日本の土曜日の17:00すぎになって初めて、福島第一原発で爆発が15:30頃に起きていた、というニュースが流れ、一気に不信感が湧く。情報の公表が遅いのは、なんらかの調整をしているからとしか思えない。ということは、出てない情報もある可能性が高い、と考えて、初めて確定ニュースに基づかない、憶測で、妻に「危ないかも」ということを言う。日本の20:00頃に、あれは水素爆発で原子炉本体は無事、海水ぶち込みを決定、というニュースが流れて、あせりがかなり取れる。


続きを読む


コメント(全0件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット